LOSTMAN GO TO YOKOHAMA ARENA with フォーリンシーサイド

フォーリンシーサイドがもしあの横浜アリーナのステージを見に行っていたらってレポ

 

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"人生は一度きり、今日という日を忘れるな!"

 

2019年10月17日 

the pillows結成30周年ライブ

横浜アリーナ

「俺たちみたいな偏屈なバンドが横浜アリーナに立って、アニバーサリーをこんなにたくさんの人が達が祝ってくれるなんて不思議だ」

山中さわおはそんな風に表現した

バンドマンってなんて口下手なんだろう

だが私達は口下手なバンドマンがかき鳴らす六弦の音にいつでも勇気をもらい、寄り添ってもらい、創り出した世界に魅了されてきた

 

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川島瑞樹の場合

 

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私は学生時代に"the pillows"に出会った

 

始めて聞いたアルバムは"My  foot"

 

自分の足で10歩先を走るその背中を追うんだ

 

その背中は初めは憧れの人のことだと思っていた

だけどそれだけじゃない

その背中はよく見るとどこか親近感を覚える

馴染みの深いものだと気づいた

それは自分が成りたい存在

自分自身の成長した背中

自分の背中を見ることなんてないだろう

親近感の正体に気付きハッとする

 

村上巴の場合

 

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ウチが初めて"the pillows"に出会ったのは瑞樹の家のCD棚でだった

やっぱり瑞樹は勤勉じゃのうなんて思いながら色々なアイドルのCDなんかが置いてあってのうその中にウチのCDも置いてあって嬉しかったのを覚えているわ

 

その中に混じってライオンに青い花のジャケットのCDがあったんじゃ

それが"MOONDUST"のアルバムじゃった

 

それを手にとって見てると瑞樹が聞いてみる?と言って聞かせてくれたんじゃ

そのアルバムを聴いて初めてウチは"ロックンロール"に触れたんじゃ

 

"About A Rock'n'Roll Band"

 

覚えているか?あの日の潮の香りを?

波の音を、水平線に沈む夕日を

 

あの日の思い出がフラッシュバックしてきた

瑞樹と初めて出会ったあの日の事が

 

あの日感じた崩壊と誕生の音がもう一度

 

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2019年10月17日

この日だけは二人で夕方から休みを取った

プロデューサー君も行きたがっていたけどちひろさんに捕まり仕事を抜けられない

巴ちゃんが「ちょっと可哀想じゃのう…」なんて呟いてたのを私は聞き逃さなかった

だけどね、巴ちゃん大人には大人の事情があるのその分私達が楽しんでこなきゃ

 

プロデューサー君にはお土産にバスター君のキーホルダーを買ってあげよう3色あるからみんなでお揃いのを

 

巴ちゃんと二人で横浜アリーナに向かう

小雨の降る中だがそんなのはどうでもいい事だ今からピロウズのライブに行くんだ

その気持ちだけが足を進める

 

アリーナに入場するとそこには様々な人達がいる

私より二回りも年上のナイスミドルなおじさんやいかにもロック好きな二十歳そこそこの女の子から巴ちゃんより年下な子供を連れて歩く子連れのお母さん

本当に色々な世代に愛されているのがわかる

"the pillows"がライブをやらなければ決して顔を合わせる事は無かっただろう

ただここにいる人たちは皆同じ物が好きでたまらないそんな人達だと思うとそれだけで私は嬉しくなってきた

 

「みんな笑顔ですごく楽しそうじゃのう」

巴ちゃんが笑顔でそんな事を言う

「巴ちゃん、私はなんかすごく緊張してきたわ…」

私は今からピロウズに会えるのが楽しみすぎてなのか何故か自分が初めてのステージに立つ時の事を思い出してものすごく緊張してきた

「瑞樹がそんな声出すなんて珍しいのう?ちょっと外の空気でも吸いに行くかえ?」

 

「…大丈夫よ。なんか初ステージの事を思い出して緊張してきちゃっただけだから」

 

「そうかならええんじゃ、ウチにピロウズを教えてくれた瑞樹とこうして一緒にライブを見にこれるんじゃ、楽しもうや」

 

ありがとう巴ちゃん

私は今から色々な心の箱を開いていくの

あの頃感じたとっても大切なとってもとっても大切な宝箱を開きに行くの

 

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客電が落ちた

モニターに子供の写真が写り女性の声が語り出す

メンバーの幼少期の写真だ

それぞれの一番のファンによる今までの歩みについての語り

ココで語られるはファンあってのバンドだって事

今日アリーナに来ていた"バスター"の顔を思い出す

30周年続けてこれたのはファンに恵まれてきたからだと私が私達が"バスター"になる前からピロウズを支えてくれてた"バスター"達そしてこれからもずっと一緒に支えていく"バスター"達の事を思うと自然と涙が出ていた

 

そういうバンドなんだよねピロウズって

 

[聴こえてくるのは〜キミの声〜]

 

さわおのアカペラがアリーナに響き渡る

 

"この世の果てまで"で幕は上がった

 

そこに山中さわおがいるんだ

 

宝箱は開けられた

 

ずっとずっと大切に持っていた心の中の宝箱

 

その鍵が開けられた

 

セットリスト

01. この世の果てまで
02. My Foot
03. BLUES DRIVE MONSTER
04. アナザーモーニング
05. スケアクロウ
06. バビロン天使の詩
07. I know you
08. サリバンになりたい
09. LAST DINOSAUR
10. No Surrender
11. Please Mr.Lostman
12. Kim deal
13. 僕はかけら
14. 1989
15. ニンゲンドモ
16. 雨上がりに見た幻
17. サードアイ
18. Advice
19. スワンキーストリート
20. About A Rock’n’Roll Band
21. LITTLE BUSTERS
22. Ready Steady Go

★Encore①:

23. ストレンジカメレオン
24. ハイブリッドレインボウ

S.E. Thank you my twilight

★Encore②:

25. Ride On Shooting Star
26. Funny Bunny

★Encore③:

27. Locomotion more more!

 

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「みんな無職?俺の言いつけ守って仕事辞めてきた?」

 

曲間のMCで炸裂するさわお

本当に口下手で素直じゃない

だけどなんて優しいんだろう

 

披露される名曲の数々

曲の数だけ思い出される思い出

ピロウズは本当に思い出の鍵なんだ

 

アンコールで披露された

"ストレンジカメレオン"

この曲はいつ聴いても私のことを優しく包んでくれる

逆鱗を優しく撫でてくれるんだ

 

アナウンサーからアイドルに転職する時本当に怖かったの

新しいことをするっていつでも怖いことなの

 

"優しい歌を歌いたい 拍手は一人分で良いのさ"

 

私はストレンジカメレオンで歌っている"キミ"の事は自分のことだと思っているの

自分自身の事を認められる自分でいるようにいる事だと思うの

他人と違くても構わないそれが私なのだから

 

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最後アンコールを三回もやってくれたのその中でほらアクエリアスのCMで"Funny Bunny"のカバーが流れたでしょう

 

MC中も何度も水飲みながらこれアクエリアスとだからって言ってたからいつやるのかと思ったら最後の方にやってくれたのそりゃ嬉しかったんだけどね

 

でもなんか"Funny Bunny"で終わったらこの日のライブで実はピロウズがいなくなっちゃうんじゃないか?って漠然とした不安が私の中であったのよ

 

でも一回はけた後にね

最後にもう一度アンコールに出てきてくれるの!

「最後に、若者だった自分を救ってくれたもの、そして50代になったバンドを今でも救ってくれるもの。それは普遍的なものだ。ずっと変わらない哲学。新しいも古いもない世界。それは“ロックンロール"だ!!!」

 

そこからの"Locomotion,more! more!"が本当最高だったのよ

それを聞いたから私はピロウズはまだまだ終わらないしこれからも続いていくんだと思ったわ

 

私達もピロウズに負けないように30周年いやもっとね、続けてあげるんだから♪

 

瑞樹さんが楽しそうに語る。そのピロウズのライブ話を聞くと俺は思った事が口に出でしまう

 

「…どうして俺はそのライブに行っていないんだ!!」

「王様の言いつけを守らないからでしょう?」

「俺は"王様の声に逆らって"仕事を辞めなかったんだが?」

「だれが本物の王様なのか間違えちゃだめよプロデューサー君?」

上手く返されたなコンチキショー

 

「ところで巴はどこ行ったんだ?」

「"ウチは王様になるんじゃ!"って言って夏樹ちゃん達にギターを習いに行ったわよ」

 

「瑞樹さん…いつ初めても遅くないって言葉あるじゃないですか?」

「そうね、それを証明するのが私だと思っているわ」

「俺としては"いつ初めても遅くない"じゃない、"いつ初めても遅い、だから今始めるんだ!"って言葉が好きなんですよ」

「…つまり?」

「瑞樹さん!巴と一緒に夏樹達の所行ってギターかき鳴らしに行きましょう!」

「本当にもう、またちひろちゃんに怒られるわよ」

プロデューサーと瑞樹は駆け出していった

 

今夜も僕たちはロックンロールの引力に引き寄せられる

 

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あとがき

ここまで読んでいただきありがとうございます

自分の宝箱を開けに行った最高のライブだった本当に最高のライブだったんです。

 

涙で始まって最後はみんな笑顔だったんだそんな素晴らしいライブを本当にありがとう

 

語りたい曲は曲の数だけある

その中で川島さんに語っていただいたのがMy footとストレンジカメレオン

 

その人にとって受け取り方は様々だと思うだけどピロウズの曲にはどんな時も"自分'があるんだ

 

本当に色々なものをピロウズに教わった気がする

ありがとうピロウズ

君たちに会えて俺は幸せものだ

そんな幸せな事を自分の担当アイドルにも分けて欲しいそんな気持ちでこんなレポなのかSSなのかよくわからんようなものを書いた

こんな怪文書にここまで付き合ってくれてありがとう

 

ピロウズとフォーリンシーサイドに幸あれ